神戸の路地から
神戸の路地から、政治についてぼやいたり叫んだりするブログ
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日だまりの老犬           (加島一正)

Author:日だまりの老犬           (加島一正)
神戸の下町でちっちゃな塾を営んでいる、団塊じいさん。
どんな子でも自立して社会に出れば、そこそこ幸せな生活ができるような世の中にしたくて、がさごそと動く今日この頃。
心がける合い言葉は、「あきらめず、しなやかにしたたかに。」



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NHK渾身の敗戦記念特集。しかし、それでも描けない肝心な事が、
NHKを少し見直しました。
報道部は腐っていても、制作部は意地を見せました。
NHKスペシャルの歴史・紀行編の以下の4編で、
臆することなく、制作スタッフは戦争の真実を描こうとしました。
「731部隊の真実-エリート医学者と人体実験」
「樺太地上戦 終戦後7日間の悲劇」
「戦慄の記録 インパール」
「本土空襲 全記録 」
http://www6.nhk.or.jp/special/program/index.html
彼らの頑張りを讃えたいと思っています。

特に「インパール編」では、
戦争指導者の無能さと卑劣さを暴き出していました。
あんな奴らに命令されて殺されていった人達は、そして残された家族達は、
本当に悔しいだろうと思われます。
私の父は幸運にも無事に還ってきましたが、
それでも2人の伯父・叔父を戦争で亡くしています。

戦後70年以上経ってやっとこれだけのことが明るみに出だしました。
これらのドキュメンタリーに接することは過去の戦争を振り返り、
同じ過ちを繰り返さないためにはとても重要なことです。
先の戦争とマトモに向き合うことなくサボってきた私たちにとって、
国の内外に対して戦争責任をキチンと精算することは大事なことです。
このところの総理大臣や防衛大臣の言動を見ていると、
昔も今も、戦争を企て遂行しようとする者達は、
いかに無能で卑劣な輩であるかと改めて実感します。

しかし、同時にもっと大事なことは、
戦争責任をキチンと精算しなかった怠惰をとがめるだけでなく、
なぜ戦争責任を精算できなかったかの理由や構造を知ることです。
なぜ戦争責任者がのうのうと生き延びれたかを知るということです。

そこには、このNHKのスタッフにしても、
まして民間のマスコミにとってはなおさら、
触れられない大きな問題が残されている事を知る必要があります。

それは、敗戦直後から今まで、
途切れることなくアメリカの支配が続いているという事です。
上記のドキュメンタリーで描かれた日本の無能な指導者に代わり、
今はアメリカが指導者として君臨しているということです。
アメリカはすこぶる合理的な国です。
アメリカは天皇を初めとする戦争責任者を赦し、日本統治に利用してきました。
ある意味、アメリカの都合で戦争責任を精算をさせたくなかったのです。

マッカーサー

こんな構造は今でも変わることはありません。
アメリカにとって使い勝手のいい人間は、
頭が悪かろうが性格が腐っていようが関係なく利用する。
逆に国民を覚醒させそうな筋の通った政治家は排除する。
今の日本はこういう構造ではないでしょうか。

私たちは過去の戦争を反省すると同時に、
未来の戦争の形を想像してこれに備える必要があります。
これからの予想される戦争では、
無能で卑劣な日本人指導者が戦争を指揮することはありません。
田母神さんやヒゲの佐藤さんのような気楽な軍人は、ただの使い走りです。
指揮を執るのはアメリカの司令官です。
それは、「日米安保条約」「日米地位協定」で決められています。

次の戦争は、日本から始めることはありません。
日本は残念ながら独立国ではありません。
なので、戦争を自分の意志で始めることはできないのです。
日本が加わる戦争をいつどこでやるのか、決めるのはアメリカです。
全てアメリカの命令または了承でしか日本の軍隊は動けません。
だって、日本の軍隊の指揮権はアメリカ軍にあるのですから。

私たちはその構造を理解することなしに、反戦を貫くことはできません。
先の大戦から今まで私たちが戦争に深く関わらなくていられたのは、
ただ憲法9条があったからだけではありません。
日本国憲法、世界情勢、アメリカの思惑、日本の世論、わずかな日本の外交活動、
それらの複合的作用でなんとか非戦でいられたわけです。

私は思います。
私はもともと「お花畑」と言われようが、非武装中立論者です。
それでも、これから日本が非戦を貫こうと思えば、
「日米安保条約」「日米地位協定」による現実のアメリカ支配を前提に考え、
アメリカとの最適の距離を保ちながら、
日本独立を目指さなければならないと思っています。

まずは、日本のマスコミが当たり前のように、
「日本は本当の意味での独立国ではない。」と言えるようにしたい。
そこからでないと、日本の民主主義はなかなか始まらないでしょう。


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