神戸の路地から
神戸の路地から、政治についてぼやいたり叫んだりするブログ
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日だまりの老犬           (加島一正)

Author:日だまりの老犬           (加島一正)
神戸の下町でちっちゃな塾を営んでいる、団塊じいさん。
どんな子でも自立して社会に出れば、そこそこ幸せな生活ができるような世の中にしたくて、がさごそと動く今日この頃。
心がける合い言葉は、「あきらめず、しなやかにしたたかに。」



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20年前の被災地より、現在進行中の被害地へ行きなされ
今日1月17日、ここ神戸市長田区の商店街ではたくさんのイベントが行われ、
そこへ大挙マスコミがやって来てお祭り騒ぎです。

DSC05132.jpg

20年の節目ですから、この大騒ぎも仕方ないかも知れません。
この地域を気にかけていただいていることは感謝しております。
でももうお気になさらず、報道は結構ですのでお引き取り下さいますよう願います。
マスコミの皆さんに深い思い入れもなく、これ以上取材して報道してもらっても、
それによってこの地域がよくなることは、ほとんど期待できませんから。

DSC05135.jpg

我が愛すべきこの地域には、もともと震災前から神戸市の整理計画が用意されていました。
勿論住民本位の計画ではなく、神戸市による神戸市のための計画です。
復興という名でその整理計画が実施され、住民を無視したままで完遂されてしまいました。
古い歴史を持ったこの元漁師町は、長い歴史の中で雑然と独自に発展してきた町です。
戦前は遊郭などもあり、小さな飲食店が混在している西神戸を代表する歓楽街でした。
戦後に表通りはきれいな商店街になっても、裏通りにはその跡がまだまだ残っており、
古い小さな薄汚れた店が混在している様は、神戸市のお気にめさなかったようです。
私は下町育ちなので、きれいな町並みよりそんなゴチャゴチャの町並みが好きなのですが、
神戸市は常にこのゴチャゴチャを整理しようと待っていました。

そこにあの大地震がやって来ました。
多くの人が不運と不幸に見舞われたあの大地震でさえも、
一部にそれを幸運と受け取った人たちがいたのかも知れません。
2か月という恐るべき速さで整理計画が決まり、着手され始めました。
家や店が潰れたり焼けたりして、住民が呆然と佇んでいる空白の間にです。

「住民が主人公」という自覚のなかった、未熟な私たち住民が生活に追われている間に、
下町に似合わない高層ビルが建ち並び、広いきれいな町並みができあがりました。
しかし、零細商店では新しい店の高額な家賃と管理費をとてもまかなうことはできず、
細々と営んでいた懐かしい店は再建をあきらめたり、開店してもすぐに閉店したりで、
どんどん空き店舗が増えていきました。
災難の時こそ、富める者と貧しい者の差がはっきりと現れてきます。
土地を持っている店は生き残り、借地・借家の店は静かに消えていきました。
今では、見る影のないシャッター街となった新長田南地区の復興事業は、
現在では失敗のモデルとして定着しています。
そして当然のように、この失政の責任を誰も取ってはいません。
市長も知事も、責任から逃れたまま賛辞と共に天寿を全うされました。
その下の責任者の皆様も、定年と異動で無事お役ご免です。
失政の被害をまともに受けたのは、静かに消えていった商店主と住民達だけです。

神戸の政治地図も、大震災に遭った後も何ら変わりはありません。
市長は代々前市長からの引き継ぎで、市政に変化はなく、
市会議員の勢力地図も震災前と同じ姿です。
国政を見ても、神戸市も兵庫県も完全な旧態依然の保守王国です。
残念ながら政治に関しては、震災で何も学ばなかったという事でしょう。

マスコミのみなさん、どうぞこんな町は放っておいてください。
感動秘話を探して、これでもかと視聴者にもらい泣きをさせたところで、
被災者の苦悩が解決するわけでもなく、町が復興するわけでもありません。
もう20年も経ちましたから、ここではほとんど全てが終わっています。
あとは、自分達で自分と家族と地域のためにしっかりと生き続けていきます。

マスコミが何かを本当に訴えたいと思うなら、ここではなく別の場所に行きなされ。
今現在も危機にある町は、神戸の外にいくらでもあります。
事故後に廃墟となった福島の原発立地とその避難先、
長い仮設暮らしでくたびれ果てている東北の被災地、
そして、米軍基地に反対して、政府から攻撃を受けている沖縄県辺野古。

新聞やテレビを見ても、震災特集ばかりで沖縄の暴挙のニュースなど無いではないか。
本当に伝えるべき大事な場所から逃げて、神戸あたりでうろうろするな。
そんな格好だけで心のないマスコミは、神戸でも迷惑でしかない。
どうぞお帰り下さい。そして、もうお越しにならなくて結構です。
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